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文字に光を | わたしがスタイリングを大切にする理由

こんばんは。

Blue blue LettersのMihokoです。


連日、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの熱戦が続いてますが、日々の鍛錬で磨き上げた圧倒的な技術と精神力で挑むアスリートたちの美しさ、しなやかさに魅了されますね。

そんな中、このところお天気も穏やかで、寒いけれども春がすぐそこまで近づいてきていることを肌で感じます。デッキの鉢植えの球根植物たちも花芽が大きく膨らんできて、ひだまりの中で嬉しそうにしています。そんな陽気につられて、心躍る気持ちのまま春のフレーズを書きたくなります。


どんな色の花が咲くのかな。開花が待ち遠しい。
どんな色の花が咲くのかな。開花が待ち遠しい。


わたしが書きたくなる瞬間

冬から春への移ろいは、固い蕾が緩む、花びらが開き始める、新芽がぐんと顔を出す、陽射しが柔らかく穏やかに......そんな瞬間に出くわした時に気がつきます。その心が揺さぶられた時の感動を、わたしは文字に表したい、と思うのです。


季節や自然をテーマにした英詩をいくつか、その時の気分に合うものを選びます。探す場所は様々ですが、学生時代から愛用の本や、海外のサイトで検索したり、最近ではAIの力をちょこっと借りて思わぬ素敵なフレーズに出会うことも。


学生時代英文学を専攻していた頃の本。講義メモが残るこの本もスタイリングに。
学生時代英文学を専攻していた頃の本。講義メモが残るこの本もスタイリングに。


お気に入りをピックアップしたら声に出して読み上げたり、情景を頭の中で描きながら、文字の構成を考えたり、どんな紙とインクを使って、どんな表現をするか、イメージを膨らませます。ようやく決まったら、ゆっくり味わうように書き始めます。丁寧に一つ一つ呼吸を入れながら書く.....わたしの心が癒され、満たされ、ゆったりと幸せを感じる時間です。


そして書き上げたものを、どんな風にスタイリングするのかあれこれコーディネートを考えるのは、もうひとつのわたしの楽しみなのです。


スタイリングへのこだわりの原点

わたしがカリグラフィー作品をスタイリングすることにこだわる理由は、これまでの仕事内容が影響していると思います。


わたしは元々、商品ディスプレイの仕事をしていました。

商品ディスプレイは、商品をお客様にアピールするために、その商品の特徴を一目でわかるように、簡潔明瞭に限られたスペースで展示するテクニックが必要不可欠です。

あくまでも売りたい商品の魅力を引き出し、いかにお客様を惹きつけるかがポイント。何よりも「見せるもの=魅せるもの」は商品なのです。


今は、その「魅せるもの」を自分が書いたカリグラフィーに置き換えて考えています。

カリグラフィーを通して伝えたいことを表現するために、意外と時間をかけてプランニングしてからスタイリング、そして撮影へと移ります。


カリグラフィーを主役にコーディネートを考えます。
カリグラフィーを主役にコーディネートを考えます。

スタイリングに大切なこと

ものを魅せる時に大切なことがあります。

それは、おしゃれな小道具を使うことでもなく、素敵なロケーションで撮影することでもなく、高価な撮影道具を使うことでもありません。


簡単に言うと、「テーマを設定する」ことです。

いつ、どこで、誰が、何のために、何を伝えるものなのか。それによって、ストーリーが決まり、テーマカラーや演出小物など詳細が決まっていきます。忘れてはならないのは、主役は一枚のカリグラフィーカードであると言うこと。主役を活かすためには、多くの演出物は必要ありません。


特に、わたしは色を大切にしています。どんなテーマでも、青をどこかに取り入れて、少し青みを帯びたシーンにカラーコントロールすることで一貫性を出しています。



光を纏う、一瞬の奇跡

いよいよカメラを構えて撮影に入りますが、光を当てるのは、一枚のカリグラフィーカードです。カメラのファインダー越しに、一番綺麗に見える瞬間を狙います。


それは、その場に居合わせた花、インク、紙、ペン、器、ガラス器、生地、光、その全ての素材や色がドラマチックに溶け合って、カリグラフィーがふっと光を纏って浮かび上がってくる瞬間です。それは偶発的で即興的な出逢いなのかもしれません。また同じ写真が撮れるとは限りません。だからこそ、刻一刻と変わる光の加減を見ながら、夢中でシャッターを切るのです。


「春に向かって」水辺の春の風景が描かれたアンティークプレートをコーディネートして。
「春に向かって」水辺の春の風景が描かれたアンティークプレートをコーディネートして。

カリグラフィーへの、わたしなりの愛し方

一つずつストロークを綴って一つの文字ができ、ワードができ、フレーズができて、文章が、そしてストーリーが出来上がっていく楽しみがカリグラフィーにはあります。

そこに光を纏わせること、それもわたしのカリグラフィーの愛で方の一つです。


カリグラフィーに関しては、まだまだ鍛錬の途中ではあるものの、日々変化し、進化していく途中経過の文字ですら愛おしく感じます。だからこそ、このように記録に残しておきたいのです。


あなたの文字にも、光を

ぜひ、カリグラフィーを愛する方にこそ、大切に紡いだ文字を記録に残すスタイリングも楽しんでいただきたいと思います。

文字を書くこと、それを魅せること。二つの表現によって、カリグラフィーの世界はさらに深く、豊かに広がっていくことでしょう。


わたしは、そんなスタイリングの楽しみを少しずつでもお伝えする機会を増やしていければ、と思っています。わたしのワークショップでは、仕上がった作品を撮影する時間を設けれアドバイスをしていますが、これからはカリグラフィーのスタイリングをメインにしたワークショップも検討していきたいと思っています。


そして!

今週末にせまった、春の花を彩るカリグラフィーワークショップ “Blooming Flowers & Words of Spring” では、Blue blue Lettersの大切にしている思いをぎゅっとひとまとめにしてお届けします。ご参加のみなさまとご一緒に、春の花たちを愛で、英詩を書いて、スタイリング、そしてスペシャルゲストをお迎えしてプロ級の撮影まで体験していただきます。心躍る、麗しい時間になることでしょう。もう、わくわくが止まりません。


次回のブログでは、こちらのスペシャルワークショップをレポートいたしますね!


本日も最後までお読みくださってありがとうございました。


merci beaucoup
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