カリグラフィーとの出会い
- Mihoko Blue
- 4月2日
- 読了時間: 5分
更新日:4月6日
こんにちは、はじめまして!
青好き花好きカリグラファー、Blue blue Letters のMihokoです。
このブログでは、わたしのカリグラフィージャーニーの記録、カリグラフィーへの思い、大切にしていることや愛するものについて、わたしなりの思いを綴っていきます。

今日は、わたしが書くきっかけとなったカリグラフィーとの出会いのお話です。
6年前の春、奈良の七大寺のひとつ、西大寺で開催されるカリグラフィーのワークショップへのお誘いがありました。雑誌の特集でヴェロニカ・ハリムさんを知ってからカリグラフィーにとても興味があったので、ぜひ行ってみたい!と飛び込んだのが最初でした。
その頃は、大学受験息子と高校受験娘のダブル受験期で、しかも息子が当時のセンター試験後の二次試験の出願を終えた時。いつものわたしなら、自分の楽しみなんて後回しにして彼らのサポートに専念していたと思うのですが、この時ばかりは「今、行かないと!」という気持ちになっていました。目に見えない何かに引き寄せられたのでしょう。
わくわくして赴いたお寺の、仏像のある静かな空間に設えられた、カリグラフィーのためのスペースにセッティングされたお道具たち、一人一人に準備された手書きのネームカード、その日のためにスタイリングされたギフトバッグとカリグラフィーカード……。
後のわたしの師匠となる先生が、筆ペンでサラサラと花のリースを描き、`thank you’と文字を書かれた時、もう、一瞬で惹き込まれました。「心わしづかみ」とはこのことです。

その後、すぐに先生のワークショップを予約して、半年後にはすっかりカリグラフィーに没頭していました。ところが、翌年が明けるとコロナ禍に。対面で人と接することが難しくなり、レッスンやワークショップは中止となりました。
そんな中、先生がいち早くzoomを取り入れてオンラインレッスンを始めるとのこと、やり方も分からないまま、学びたい一心で即レッスンを申し込んだのでした。iPadとスマホをスタンドにセットして、この時ようやく念願叶ってポインテッドペン(金属の先の尖ったペン先をインクにつけて書く筆記具)を握ることになりました。
当時は家で過ごす時間が多く、わたしはますますカリグラフィーに没入していきました。今では考えられませんが、毎週2時間、マンツーマンでオンラインレクチャーを受け、すぐに復習し、添削を受けてまた書くことを繰り返し、ただひたすらにペンと紙に向き合いました。
毎日少なくても1時間、多い日は5時間くらい書いていたと思います。キッチンのすぐ側のワークスペースにカリグラフィーのお道具をいつもセットしておき、隙間時間でも書き続け、仕事、家事、食事と睡眠以外の時間は全てカリグラフィーといった感じでした。

その後、海外のカリグラファーから「カッパープレート」や「スペンサリアン」などの書体を学び、鍛錬を重ねてきました。SNSを通じて、次第に世界中でカリグラフィーを愛する人たちと交流する機会も増え、カリグラフィーの深くて広い世界の、まだまだ序の口にいることを思い知らされています。
だからこそ、ますます、カリグラフィーの魅力にはまるばかりなのです。
わたしは今、あの時西大寺で出逢った先生から伝授いただき、ボタニカルカリグラフィー®️マスター講師として、ボタニカル水彩とカリグラフィーのワークショップを開催したり、フローリストとコラボレッスンを行ったりと、少しずつですが、わたしらしいスタイルでカリグラフィーをお伝えしています。
何よりみなさまにお伝えしたいのは、丁寧にご自身で書かれた手書き文字はお相手の心に必ず響く、ということ。
上手い下手ではなく、ひと筆ごとに息を吹き込みながら書かれた文字には思いが宿り、手から手へと渡された時に、お相手に優しく響いていくのです。
その瞬間、はじめましての緊張感もいっきにほころんで、どなたさまも笑顔になります。それは、最初のワークショップからみなさまに実感していただいています。
わたしが初めてのワークショップで体験した、自分の名前が書かれた美しいカード、心が躍る素敵な先生のお手本、初めてでも書けた!という感動をそのまま再現してお伝えしているからです。

心が揺れる瞬間を、伝わってくる温かい感覚を感じてみてください。そこから始まる世界がぐんと変化し始めます。どんな風に変わっていくのか、その先にどんな世界が待っているのか、わくわくしませんか。
わたしもようやく、自分の足で歩み出したばかりです。経験や技術は世界の一流のカリグラファーとは比較にならないほど未熟ですが、カリグラフィー愛と鍛錬することについては、熱い気持ちでお伝えすることができます。
そんな少々暑苦しいわたしですが、カリグラフィージャーニーの初めの一歩をご案内したり、その深さ、広さ、彩りをご一緒に楽しんだり、新たな発見や感動を共有したり、時にはお悩みやお困りごとを共感したり……。
言葉を綴ることで思いを伝える場として、このブログを書いていきたいと思います。わたしも、この先の旅が楽しみでなりません!
ここまで読んでくださってありがとうございました。
また、こちらでお会いしましょう♪





