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こだわりのシグネチャー

こんにちは

Blue blue LettersのMihokoです。


今朝は空が澄み渡って風があり、暑さがずいぶんましに感じました。ほんの少しの違いでこんなにしのぎやすくなるなんて不思議ですね。


朝の日課は、デッキの植木たちへの水やりから始まります。今は緑が中心の季節ですが、夏の始めから咲き続けてくれている篭口クレマチスたちを毎朝愛でるのが何よりの楽しみ。うつむいて風に揺れる姿が、本当に愛らしいのです。


お昼間は熱射で苦しそうなので、花びらが開き切ったところでカットして涼しい部屋へ。好きなだけ手元で眺めて、「かいらしなぁ」なんて言葉が思わずもれてしまいます。


雲が流れる夏空と篭口クレマチス。リビングの空のソファから。
雲が流れる夏空と篭口クレマチス。リビングの空のソファから。


愛おしいものには「かわいい、かわいい」と声をかけながら育てるといいのだそうです。それを教えてくれたのは、娘がまだ小さかった頃、地下鉄御堂筋線で突然話しかけてきた大阪のおばちゃんでした。


娘と一緒に座っていると、いきなり声をかけられました。

「あんた、かいらしな。いくつ?」 「女の子はな、かわいい服着せて、『かわいい、かわいい』ゆーて育てや」 「ほな、どんな子もほんまにかわいなるらしいで。知らんけど!」

こちらが答える間もなく、次々に言葉を一方的に投げかけて先に降りていかれましたが、御堂筋線のおばちゃんの言葉には妙な説得力がありました。


どんな子でも「かわいい」と言ってもらえる方がご機嫌に決まっています。うちの娘は「かわいい」というより愛嬌のある「おもろい」タイプでしたが、そのおばちゃんの言葉を時々思い出しながら、ご機嫌さんにかわいがり育てたつもりです。


そんな娘も今では社会人となり、美容師として働いています。とはいえ、まだアシスタントとして下働きをしながらの学びの毎日。立ちっぱなしのサロンワークが終われば夜中まで技術練習やモデル対応で、連日終電に飛び乗って半分寝ながら帰ってくる過酷な日々です。

それでも幼い頃からの夢が叶って、ハードワークながらも文句ひとつ言わず、楽しそうにやっている姿を見ていると、親として本当に誇らしい気持ちになります。


先日、その娘からちょっと特別な依頼がありました。

「カリグラフィーで自分の名前を書いてほしい」

それも、新調した鋏に名前を刻印するための、かっこいいサインを仕上げてほしいとのこと。


もちろん「喜んで!」となりますが、鋏の刃のわずか幅1センチあるかないかのところに、カリグラフィーで書いた繊細な文字を彫れるのだろうか?再現できないのではないか?と不安が頭をよぎりました。


でも聞いてみると、結構複雑なデザインのものでも最新の技術で刻印が可能で、事前に可否を確認できるというので、チャレンジしてみることにしました。


娘から出された希望するイメージデザインを見て、正直驚きました。


Pinterestより引用。娘のお気に入りデザイン。
Pinterestより引用。娘のお気に入りデザイン。

これはカリグラフィーというより、むしろグラフィックデザイン的なダイナミックなレタリング。傾斜やフローリッシュもかなり極端につけられていて、最近の若い世代が好むタトゥーデザインにも多く取り入れられているスタイルのようです。


「これは自分でやってみれば?」と提案しましたが、娘は筆記体を知らない世代。手書きで綴り文字は書けないので、わたしに頼んできたというわけです。

時代の移り変わりを感じる瞬間でした。わたしたちが当たり前に学んだ筆記体も、今の若い世代には新鮮で特別なもののようで、そこに興味を持ってくれたのは嬉しい限りです。


まずはわたしのいつもの書き方で下書きをして、それをiPadでProcreate(アプリ)を使って丁寧に書いていきます。大きく弧を描くデフォルメしたフローリッシュも、これなら何度も書き直しながらバランス調整が容易です。アプリの機能を駆使して少しずつ編集を重ね、娘の希望に近づけていきました。


完成したシグネチャーは、なかなか良い仕上がり。早速刻印業者に確認してもらうと、制作OKとのこと。この細いラインがちゃんと表現されるのか気になりますが、仕上がりがとても楽しみです。完成したらまた、こちらのブログでご紹介しますね。



娘もとても気に入ってくれて、「これから自分の作品などにロゴ的に使いたい」と言っています。もちろん、どんどん使ってほしい!この特別な文字がきっと彼女の大切なお道具を彩り、守り、誇らしげにパワーをもたらしてくれると信じています。


今回は、デジタル処理をした手書き文字のご紹介でした。iPadを使った手書き文字にご興味あれば、このブログ下の♡をタップしてください。♡が多ければ、喜んでまた深掘りした内容のブログを書こうと思います。


デジタルであっても、手書きの文字には、作り手の想いと愛情が込められます。大切な人のために書く一文字一文字に、きっと特別な力が宿るのでしょう。あなたも誰かのために、心を込めて文字を書いてみませんか?


ところで娘は今、地下鉄御堂筋線の心斎橋にあるサロンに通っています。いつかのおばちゃんに御堂筋線で出くわしたら面白いのに!今度はなんて話しかけてくるんでしょうか。笑。



Summer Greetings....どうぞご自愛くださいませ。
Summer Greetings....どうぞご自愛くださいませ。


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