海を超えてつながる、文字愛
- Mihoko Blue
- 8月27日
- 読了時間: 5分
こんにちはBlue blue LettersのMihokoです。

うだるような暑さが続く8月も、もう残りわずか。9月になってもまだまだ真夏日が続くようですが、庭を眺めると秋の始まりを知らせてくれるサインがそこここに現れてます。
今月は、対面ワークショップやレッスンがお休みだった分、オンラインでカリグラフィーをご一緒する機会に恵まれ、嬉しいセッションがいくつかありました。わたしから「ご一緒に書きましょう」とお声がけしたり、遠く離れた国内外のカリグラファーのお友達からお誘いをいただいたり。気がつけば、今月だけでご一緒に書くペンミート・セッションが7、8回も実現していたのです。
「1時間のセッション」が3時間になる理由
内容はさまざまですが、大体最初は1時間の予定でカリグラフィーのお道具を揃えて、好きなお茶とお菓子を用意してスタートします。ところが、おしゃべりが弾んで2時間、3時間と延長してしまうことがほとんど。全く書かずに終わってしまうことも(笑)。
いつもは一人で書いているカリグラファーは、実は少し孤独。だからこそ、画面越しに顔を合わせた途端、堰を切ったように話が溢れ出します。お互いの作品について、おすすめのインクやニブ、ホルダー、紙などのマニアックなお道具のこと、ワークショップ情報やアート作品、仕事の進め方や家族の話にまで及んで、もう話が尽きません。
zoomで初めてお顔を拝見する方でも、これまでのやり取りで趣味嗜好が似ていることを知っているので、あっという間に打ち解けます。聞くこと全てが興味深く、いい刺激になり、時間を忘れてしまうのです。
緩急が生み出す、特別な時間
そして、「さあ、書きましょう」となれば、一気に集中モードへ切り替わります。この緩急が絶妙なのです。
よく「クリエイターはここぞという時の集中力がすごい」と言われますが、私の周りにはまさにこのタイプの人が多く、さっきまで賑やかに話していたのに、急に静かになったかと思うとサラサラと美しい文字を書き始める姿に、毎回うっとりしてしまいます。
「上手く書けない」「ここ失敗しちゃった」と口々に言いながらも、それぞれのお手元を映し出すと、そこには素敵な文字が綴られているのです。
こうしたライブのような雰囲気で繰り広げられる空気感から生まれるものは、この時だけの、唯一無二のもの。その日書いたものは、その日の大切な記録となります。後で見返すと、その時の楽しいおしゃべりの内容を思い出して、クスッと笑えるのです。

カリグラフィーが広げてくれた世界
つくづく思うのですが、カリグラフィーを始めてから、私の世界は一気に広がりました。
これまで接点すらなかったであろう人たちと、カリグラフィーのSNSを通して知り合い、画面越しにでも会うことができ、一緒に書けるなんて夢のようです。
おもしろいのは、お互いのSNSを通じて世界観を先に知ることができているため、感性や考え方に共感しやすく、あっという間に打ち解けてしまうこと。SNS上で知り合った人と、こんなふうにリアルに交流を深めて心が通い合えるとは、始めた頃には想像もつかなかったことです。
世界は広いけれど、距離は感じない
実際、コロナ禍以降、SNSやzoomなどのミーティングアプリを使った交流が広まり、一気に世界が近くなったと言えます。遠く離れた海外にいる方と瞬時に繋がり、作品を共有して褒め合うことができるのです。世界は広いけれど、距離は不思議と感じません。
それは、きっと、お互いのことも、表現される文字にも、自分に近いものを感じながら好意を持って認め合っているからかもしれません。そして、何よりいつも感じることは、
文字愛は、世界共通なのだということ。
書きたい気持ちがあれば、いつでも、どこでも、誰とでも書くことを楽しめるし、互いに深めることができる。そんなことを、この夏はつくづく感じています。
海を超える一通の手紙
先日、ドキドキしながら初めてzoomでつながったRoxyさん(素敵なInstagramはこちら)とは、毎年クリスマスカードの交換が楽しみになっています。
元々手紙を書くのが大好きだったわたしは、学生の頃から海外の友達とよく文通をしていました。でも今の時代、手紙のやり取りなんて全くなくなってしまっていたのです。そんな時に、Roxyさんからお声がけいただいて実現した、海を超えてのお手紙のやり取り。何十年ぶりでしょうか。嬉しくて、気合いを入れてカードも宛名書きも、その時のわたしのお気に入りの渾身のカリグラフィーにボタニカル水彩を添えて仕上げて送りました。
Roxyさんから届くお手紙はいつも感動もの。Ferris Wheel Pressのアンバサダーをされているだけあって、使われるインクの色も魅力的。何より美しいイラストとRoxy文字に心が躍ります。封筒の宛名書きも綺麗、ポストを開ける瞬間から最高に楽しませてくださいます。
宛名書きと言えば、去年は住所をちゃんと書いたつもりだったのですが、どういうわけかひと月かけて手元に戻ってきてしまいました。恐らく国名を正しく読み込まれずに、別の国へ行ってしまったものの、該当住所がなく戻ってきたようです。年が明けてから新年のデザインで書き直してお出しするというハプニングも。それはそれで、良い思い出となりました。

さあ、今年はどんなデザインにしましょうか。
海を超えて手から手へと渡る手書きのお手紙。今から心躍ります......
カリグラフィーは、ただ美しい文字を書く技術ではなく、人と人の心をつなぐ架け橋なのかもしれません。そんな幸せの輪を広げていけたらな、と思っています。
書きたい気持ちがあれば、いつでも、この素敵な輪の中にいらしてください♡










