心が解れるとき
- Mihoko Blue
- 7月16日
- 読了時間: 5分
こんにちは
Blue blue LettersのMihokoです。
日中の高温と夕方からの大雨で蒸し暑い毎日ですが、ちょっと爽やかなお花を。こちらは、先日、BRICKさんに作ってもらったアレンジメントなのですが素敵でしょう。母の好きな花と色合いでリクエストしたのですが、さすがBRICKさん、お花のセレクトからうっとり、優しい花たちに心が解れて......ずっと眺めていたくなります。

前回のブログに、「ひと息ひと筆」のことを書きました。呼吸に合わせて一筆づつ丁寧に書いていく間にだんだん呼吸も深くなり、リラックスした状態で文字が綴られていき、その時間そのものが癒しのリラクゼーションになることをお伝えしました。これは、いつもカリグラフィーのレッスンでもお伝えしているのですが......
生徒さんからは「いやいや、書くのに必死でそんな余裕ないです」「わかってるけど、なかなか一人ではできない」「寝てしまいます!」なんて声も聞こえてきました。笑。
わたしも、カリグラフィーを始めた頃は夢中でたくさん書き続けて、呼吸のことなど気にもしていませんでした。いつも肩凝りが酷く、右腕が重くて、しかも練習する時間は家事や仕事が終わってからの深夜だったので、眼精疲労も重なっていました。そんな状態だったので、書く文字は、力の入った筆圧の高い字でした。
今から思えば特に身体のメンテナンスもせずに、休ませることもなく手を使っていましたから、知らず知らずのうちにだんだんダメージが溜まっていました。ある日、右肩に激痛が走り、整形外科でブロック注射を打ってもらうという辛い経験をしました。
それは肩の関節のところに石灰の塊ができてしまう病気でした。石灰沈着性腱板炎というそうです。40代から50代の女性に多く、女性ホルモンであるエストロゲンの減少が、腱の柔軟性の低下やカルシウム代謝の乱れに影響を与えて、肩にカルシウムの塊ができてしまうらしく、これまでの使い方や体質とも関係する様です。
ということは、また繰り返すかも??痛みが酷すぎる上、注射も大嫌い、もう二度とそんな経験はしたくなかったので、カイロプラクティックにも通い、身体の歪みを整え、サプリを飲んでケアをしました。ところが、半年もしないうちに再び同じ激痛が。試しに根性で耐え忍ぶ、というのを試してみましたが、痛すぎて泣いているのを主人が見るに見かねて病院に連れて行ってくれました。二度目のブロック注射で、身も心も撃沈です。
これだけいろいろケアしていたのに、なぜ?と、悲しくなり、自信もなくなり、もう書けなくなるのかも、と弱気になっていました。
そんな時に出会ったのが、東洋医学の経絡(けいらく)の先生でした。経絡の専門家であり、美容家でもあり、艶々した美肌の美しい方で、とある会合で出会い穏やかな話し方と包み込むような微笑みに癒されました。話しているうちに、わたしと同じような症状の方が経絡の施術で改善されたお話を聞き、藁をも掴む思いで後日彼女に会いに行きました。
説明を聞いて施術を終えた時、驚くほど身体が楽になっていました。これまで経験した施術とは全く違うものでした。言うならば、手のひらを優しく当てるだけ。専門的なことは説明できませんが、そっと触れられる場所がジーンと温まり血が通うのを実感し、これこそ「手当て」なんだと感じました。3回ほど施術を受けた後「もう、大丈夫。これからはたくさん使ったら、必ず自分の手を当てて労い感謝しましょう」と伝えられました。
この時、わたしは身も心も解れた感覚を覚えました。その状態を長く維持したくて、たくさん書いた後や腕を酷使した日には、必ず手のひらを当てて声を出して「今日もありがとう」と労るようにしています。
その後は、繰り返すことなくむしろ上がらなかった腕も滑らかに上がるようになり、快調です。不思議ですが、どうやらわたしの身体に言い聞かせてくれたようです。当時のわたしにとっては、女神のような方でした。

その頃から、身体の声を聞きながら書くようになりました。浅く小さな呼吸だったことにも気づき、姿勢を整え、ゆっくりと呼吸することを意識して、書き進めているうちに心が解れる感覚を持てるようになりました。
次第に、わたしの文字も変わっていったように思います。太いラインがすっきりと、細いラインも柔らかくなり、大きなフローリッシュも畏れずに回せるようになってきました。わたしの文字は、その頃から風になびくように、波間を漂うようなアレンジスタイルへと徐々に変わってきて、現在のBlue’s styleができあがってきました。
文字は、変わります。これからもどのような影響を受け、どのような課題を与えられるのか、それが文字にどのような変化を与えるのか楽しみでなりません。できれば美しいものだけに囲まれて過ごしていたいものですが、日常はそうはいきません。だからこそ、庭の花や、季節の花たちに心解れる、そんなささやかな日常の中の小さな瞬間に感動できる感性をいつまでも持っていたいとも思います。
あなたの心が解れる時とは、どんな時ですか? ぜひ、聞かせてくださいね。





